2016年 11月 05日
シルバーアクセサリーの作り方 技法について
当店は昔ながらの技法を使い手作りでシルバーアクセサリーを制作しています。
地金(銀の板)からの制作を行っております。
デザインにより多数の技法を組み合わせて作ります。
デザインが違うと制作工程や技法、工具や作り方も異なります。
◇彫金(手彫り)
彫金とはタガネを使って彫り、削り、デザインする作り方です。
毛彫り、片切り、丸毛彫りの3種類のタガネがあります。
タガネの刃先の幅によって彫られる線の幅が違います。
シルバーアクセサリーに模様を彫金(手彫り)する場合はタガネを使い分けます。
タガネの先端のサイズも異なります。
彫金には浮き彫り、彫り込みなどの作り方もあります。
上記2点の画像は、オーダーメイドのシルバーアクセサリーをご注文頂いたお客様に制作途中にご確認頂いた制作工程の画像です。
タガネで線を彫金している部分とタガネで彫り込み黒くきれいに燻されるようにタガネ模様を打ち込んでいます。
◇ 透かし(くり抜き)
透かしの部分にドリルで穴をあけて慎重に糸鋸で切り落としていく作り方です。
透かしを入れた部分は糸鋸で切り取られた刃の跡が残るので透かし(くり抜き)を入れた部分はヤスリなどで表面処理を行います。
参考画像はオーダーメイドのシルバーアクセサリーをご注文頂いたお客様に制作途中に確認して頂いた制作工程の画像です。
◇ 打ち出し(鍛金)
打ち出しに使用するタガネは彫金のタガネではなく、打ち出し用のタガネを使います。
出しタガネ、坊主タガネ、半坊主タガネ、なめくりタガネ、半タガネなど数々のタガネの種類があります。
鈴の作り方も打ち出しの技法で板状の円2枚を打ち出して半球の形状まで作ります。
上記の画像は打ち出し彫金によって制作したネックレスです。
◇ すり出し
すり出しとはヤスリで削りながら立体感を出す作り方です。
平ヤスリ、半丸ヤスリ、丸ヤスリ、角ヤスリ、三角ヤスリ、腹丸ヤスリ、刀刃ヤスリ、楕円ヤスリなどヤスリにも様々な種類とサイズがあります。
シルバーアクセサリーのデザインや角度によりヤスリを使い分ける作り方です。
参考画像は、すり出しの技法で制作したバングルです。
板状からバングル状にしてヤスリで削りながら形を作りました。
初めは荒いヤスリを使いある程度形が出来てから細かいヤスリで削り、最後にペーパーで滑らかな表面に仕上げます。
◇ 刻印模様
自作の刻印を作りシルバーアクセサリーの制作に使用しています。
丸や三角、半球、ハート、月の刻印や桜の花びらなどの刻印を制作して組み合わせていく作り方です。
参考画像は鈴の制作途中、半球の状態時に刻印模様を打ち込んだものです。
刻印を打ち込んだ部分は黒く燻し仕上げをすると一層模様が引き立ちます。
さりげなく刻印模様を入れたい場合は黒く燻さずシルバーの色合いで光沢をだすときれいに仕上がります。
◇ オーバーレイ
オーバーレイとは銀の板を重ねて立体感を出すシルバーアクセサリーの作り方です。
上の板の模様部分(浮き上がらせたい部分以外)は糸鋸で切り取り透かしの技法を使います。
下になる地金と上のパーツをロウ付けという方法で加工し、輪郭を糸鋸で切り取ります。
透かしをいれた部分は燻し仕上げがきれいにつくようにタガネ模様を細かく打ち込みます。透かしのデザインやサイズにより使用するタガネを使い分けて作ります。
上記以外にもいろいろな技法で様々なデザインのシルバーアクセサリーを制作しています。
オーダーメイドシルバーアクセサリーのご注文を頂いたお客様には完成まで2~3回程度、制作途中の画像をお送りしています。(ハンドメイドサイトからのオーダーメイドのご注文の場合は制作途中の画像はお送りしておりません)
銀の地金からデザイン画に描かれたシルバーアクセサリーに変わっていくのが確認できます。
オリジナルのシルバーアクセサリーは下記オフィシャルサイトからご購入できます。